2019年9月21日に山梨県南都留郡道志村椿荘オートキャンプ場で、千葉県成田市から来た小学1年の女児(7歳)が行方不明になりました。

捜査エリアはキャンプ場周辺から山中湖、神奈川県側にまで広げられました。16日目の10月6日に大規模捜査は打ち切られました。延べ1700人による捜索でした。

いまだ行方はわからず、有力な手がかりや情報もない。山梨県警は早期から事件の可能性も視野に入れて捜査しています。なぜ、これほどまでに手掛かりがないのか?事件や捜査の状況をまとめてみました。

【事件状況まとめ】どこへ行ったの?山梨キャンプ場小1女児失踪事件

事件について

女児は母と姉の3人、複数の家族(8家族約30人)とキャンプ場を訪れ、21日15時半ごろに行方が分からなくなった。母親らが1時間ほど周囲を探したが見つからず、警察に通報した。女児は、小倉美咲(みさき)ちゃん7歳、黒の長袖シャツにジーパン姿。

キャンプ場は富士山から30キロ離れた山あいにあり、週末や連休には家族連れで賑わう。

当日の経緯

母親とキャンプ参加者の証言による内容です。

9月21日
12:15
一家がキャンプ場に到着
13:00 昼食
15:30 おやつを食べ終え、キャンプ参加者の子供たちが遊びに行く
15:40 女児が子供たちの後を追いかけていく(これが最後の目撃情報)
16:00 幼女の行方が分からなくなっていることが判明
(母親は女児と別れた約20分後にいなくなったことに気がついた 10月2日に情報公開)
17:00 母親が警察に連絡

その後、地元警察によって連日捜索が行われたものの、遺留品はおろか目撃情報すら発見できていない。

捜査の状況

経過 月日 内容
当日 2019年
9月21日
行方不明
4日目 9月24日 警察・消防約70人態勢で捜索活動
5日目 9月25日 村の派遣要請を受けた自衛隊175人が加わり、態勢は計約290人で捜査活動
県警は、水中も調べるため潜水服姿の機動隊員を新たに投入
これまでに捜したキャンプ場付近の山中や小川では、手掛かりとなるものは見つかっていない
6日目 9月26日 ヘリコプターに加えドローンも投入し捜索
7日目 9月27日 県警や消防、自衛隊は約260人態勢で捜索
県警は「事件に巻き込まれた可能性も否定できない」として調査

捜索中に男性ボランティアが滑落
場所の特定ができなかったため、警察は28日早朝から女児と合わせて行方を捜す

8日目 9月28日 午前6時頃から消防など約250人とボランティア数十人が捜索
ボランティア男性からの連絡は取れないままだ

陸上自衛隊は29日正午、捜索活動を終えた(陸自は25日から捜索活動に参加、4日間で延べ643人を投入)
派遣を要請した村が「捜索し尽くした」として撤収を要請
東西約6キロの範囲にある斜面や沢などを捜索。女児が遊んでいたキャンプ場裏手の林道沿いなど、同じ場所を繰り返し捜したが手がかりは見つかっていない

警察や消防は29日も捜索を続ける、県警は男性の捜索も続ける

9日目 9月29日 山梨県警や地元消防など約100人態勢で捜索
これまでにヘリコプターで確認したキャンプ場南側の山林などの地域を歩いて再捜索
地元消防団(当日から捜索に加わっていた)、29日で捜索を終了(「考えられる範囲」の捜索を終えたとした)
ボランティアの男性が発見された、けがをしており病院で治療(腕や手首を骨折するなど重傷、命に別条なし)
10日目 9月30日 懸命の捜索にもかかわらず、手がかりがまったく得られない
警察は30日以降捜索体制を縮小
警察の捜索は不審者捜しに変わってきた(現場から3kmのキャンプ場に監視カメラや不審な車がないかを聞き込み)
山梨県警は家族から提供を受けた写真を公開、情報提供を呼びかける
大月警察署:0554-22-0110
令和元年9月21日受理 大月警察署 令和元年第24号
行方不明年月日:令和元年9月21日
名前:小倉美咲(おぐら みさき)
年齢:7歳 身長:125cm
体格:やせ型 頭髪:黒髪 セミロング
行方不明時の服装:黒色ロングTシャツ 青色系ジーンズ 緑色スニーカー

https://www.pref.yamanashi.jp/police/p_anzen/oshirase/documents/yukuehumei2.pdf
11日目 10月1日 警察などは午前10時前から、道志川の下流のダム湖に潜って捜索
空き家や物置に女児が入り込んでいないかの確認もする方針

ボランティア男性が熊と遭遇、逃げる際に負傷(足や手首を骨折)

12日目 10月2日 写真公開により約500件の情報が寄せられた、有力情報はなし
母親は女児と別れた約20分後にいなくなったことに気がついた

ボランティア男性が山岳遭難、県警が捜索、男性は自力で下山、女児捜索ボランティアの遭難はこれで3件目となる

家族が2日、行方不明当日の女児の写真を公開

15日目 10月5日 約1000件の情報が寄せられたが、発見につながる有力な情報なし
警察と消防などは午前7時20分から35人態勢で捜索を再開
16日目 10月6日 5日までに1172件の情報が寄せられているものの、手掛かりとなる有力な情報なし

大規模捜索が打ち切られた、延べ1700人による捜索
県警担当者は報道陣にコメント「…本日までに美咲さんを無事に発見できていないことに対して、捜索活動に従事した者一同、心を痛めている」

17日目 10月7日 「小倉美咲ちゃん捜索ボランティア団体」が発足
当初から捜索を続ける約10人がメンバーで、山の捜索や情報提供を求めるビラ配りをする
20日目 10月10日 両親は女児が7歳になったときの誕生日会の動画を新たに公開

大規模捜索は打ち切り、事件に巻き込まれた可能性!?

山梨県のキャンプ場で、小倉美咲ちゃんが行方不明になって17日目(10月6日)で大規模捜索は打ち切りとなりました。 事件に巻き込まれた可能性はないかとの目線で、ANNは現地を再度取材。 動画配信されています。

今後の捜査はどうなる!? 考える

なぜ、これほど手掛かりがないのか? 何処にいるのだろうか?

警察は、早い時期から事件の可能性も視野に入れていたそうです。誘拐、◯◯事件なのでしょうか?不審人物がいたら、周りは気付くのだろうか?

行方不明になったキャンプ場は、車であれば国道から数分で行けるエリアです。途中に、別荘などの建物はあるが、ひとけは全くないところです。土日は人が増えるが、午後4時以降はひとけも少ないそうです。不審人物がいても目撃されにくいと考えられますね。

子供が失踪事件に巻き込まれた場合、過去の事件からしても、家族を疑うケースも少なくないと思われます。警察はこのあたりも考えているのだろうか? 16日間、延べ1700人による捜索にも関わらず手がかりがないとすると、何処にいったのか?この場所にはもういない!? それとも地面の中ではないか?という考えも浮かんできます。 不謹慎ではあるが…。

台風19号の上陸で、小倉美咲ちゃんの安否が、より心配となります。

ネットで書かれている噂

・参加していたキャンプは、子育てサークルオフ会
・父親は事のため、翌日からの参加予定
参考元:https://kosodate-kyouiku.net/archives/5139/

神隠し?誘拐?まさか異次元に・・・?

日本の警察ジャーナリストで作家、元警視庁刑事の北芝健氏が語る興味深い動画が公開されています。

参考

・https://ja.wikipedia.org/wiki/山梨キャンプ場小1女児失踪事件
・https://news.livedoor.com/topics/keyword/40567/