タイ国にはチャイヨー・プロダクションという映画会社があります。円谷プロダクション（以下、円谷プロ）と交友関係にあり、合作で映画を制作、タイでウルトラマンシリーズが放送されていました。タイはウルトラマンの第二の故郷でもあるのです。
タイ・アユタヤ県の郊外（バンコク・プラトゥーナム近辺）に、2009年頃を完成予定の「ウルトラマン博物館」が建築開始されていました。
私は、2007年頃から数回、この土地に訪問しています。その入口には、びっくりするほどデカいウルトラマンの巨顔像がありました。
最後に訪問したのは2012年2月、すでに完成しているはずの「ウルトラマン博物館」は、ボロボロの廃墟化していた。写真はそのときのものです。
地球侵略を目論む星人にヤラれたのだろうか!?
「ウルトラマン博物館」計画
チャイヨー・プロダクションは、1995年末頃から「ウルトラマンの権利は当社の所有。契約書も存在する」と主張を始めました。しかし、その契約書は偽造だったようで、円谷プロと裁判になってしまいました。
びっくりな結果が! 2003年3月、タイの最高裁で円谷プロが敗訴。続く2004年4月、日本国内でも最高裁で円谷プロが敗訴。
この勢いでチャイヨー・プロダクションは、2006年から「ウルトラマン博物館」の建築が開始されたのです！ 当時は、実物大の初代ウルトラマン（身長40m）とバルタン星人ができるという告知でした。それを知り、完成が楽しみでした～！
ところがどっこい！2008年2月、タイの最高裁が、その契約書は偽造されたものであると認定したのであした。そして円谷プロ全面勝訴となったのです。 そのため、その時点で「ウルトラマン博物館」計画は中止となてしまいましたとさ。
結果、チャイヨーは、チャイヨー（万歳）にはならなかったのです。
円谷プロとタイの関係についてはコチラもどうぞ！
「ジャンボーグA」の人形がタイには未だにあるんですよ! これパチモン!?
「ウルトラマン博物館」廃墟画像(2012年)
2012年2月、私が訪問したときに撮影した写真です。
道路から見れた巨大なウルトラマンの顔像！数回来ていますが、毎回ワクワクしちゃいます。
デカっ！近寄ってみると不気味な感じです。
人間と比べると、どれだけ巨大なのか分かりますね。実物大ウルトラマンよりも遥かにデカいようだ！ SDウルトラマンですかね。
入口前の空き地にある建物には、ホコリをかぶったウルトラ兄弟が並んでいる。これは、「ウルトラマン博物館」に展示されるはずのものだったのだろうか？
まるで岩の中の巨人だ！
テレビ番組「ウルトラギャラクシー大怪獣バトル」(2007年~2008年放送)の第11話で、正体が明らかとなる岩の中の巨人（＝ウルトラマン）のようです。
この作品を見たときに、このウルトラマンの顔像を思い出しました。
このスケールをリアルに作ってしまうチャイヨー・プロダクションの熱意には感謝したいです。
闇計画がアルのか!?
お得意のgoogleマップで確認したところ、ウルトラマンの巨顔像に、派手な塗装がされていました!
2017年10月に撮影されたモノ
派手なカラーリングになってからの投稿写真もありました！、顔はシルバーで光過ぎ、目も黄色に輝いています！
2014年12月に撮影されたモノ
密かに、「ウルトラマン博物館」の再計画ならぬ闇計画が開始されているのか!? ここは、もともとチャイヨー・プロダクションの撮影スタジオのようで、今も使われているのかも知れませんね。
実物大ウルトラマンの存在は？
誰もが「ウルトラマン博物館」の完成を待っていたにちがいない。そして、実物大ウルトラマンとバルタン星人は、どこまで完成していて、敷地内に存在しているのか？
そして、東南アジアだけに、闇計画が実施されているのか!? 超気になります!!
基本データ
名称：チャイヨー・プロダクション
住所：タイ国アユタヤ県バーンパイン、チェンラックノイ
ジャンル：面白スポット、癒やしスポット
メモ：2009年頃に訪問、撮影していたら、ガードマンに追い払われました。裁判に敗訴した1年後だったからかも知れません。 2012年の時は、ガードマンは出てきませんでした。
地図
おまけ
GOOGLEマップで、「ウルトラマン博物館」の場所を探していたら、近くで車を停めて立ち小便している男を発見してしまいました！
アユタヤ警察の方、これは見逃してあげて～！GOOGLEさん、これはエゲツないっすよ(笑)
