新宿三丁目の交差点、伊勢丹から高島屋へ向かう明治通りにある寺院「護本山天龍寺」は、現代の大都会に似合わない古き日本のお寺です。綺麗に手入れされていて、とても良いパワーを発しています。でも、しかし・・・。
都会のお寺の山門は、普段は閉鎖していることが多く、残念です。天龍寺もそうでした。
近くへ立ち寄ったら行ってみよう!
境内には2体の聖観音「聖観世音菩薩」が祀られています。
観音さまは、自在に姿を変え一切の苦しみを救う慈悲(じひ =情け、あわれみ)の仏様です。聖観音は、姿を変える前の元々の相をした観音さまです。「一心に観音の御名をとなえ念じれば即座に願いを聴きとどけ諸の苦悩を救いたまう」という一節があります。
訪れた際には、是非、聖観音さまを拝んでみてはいかがでしょうか?
ドコモビルとのツーショットが見どころ!
ランドマークになっている通称ドコモタワーことNTTドコモ代々木ビルが観れます。お墓の入口にある聖観世音菩薩の左側からドコモビルを見る聖観世音菩薩のツーショットは、素敵な眺めですね。癒やされます。
「時の鐘」新宿区指定有形文化財アリ!
天龍寺の鐘は「時の鐘」と言われ、新宿区指定有形文化財になっています。
現在の梵鐘は3代目で、1767年(明和4年)の鋳造となっていますが、1700年(元禄13年)に、第5代将軍徳川綱吉の側用人として重用された牧野成貞により寄進されました。
寛永寺・市谷亀岡八幡宮の鐘と並び江戸三名鐘と称された。江戸の外れに存在していたため、通常より早く鐘を鳴らし、内藤新宿で遊行する人々に「追出しの鐘」とも呼ばれていたそうです。、大晦日には除夜の鐘でその音色を聞くことが出来きます。
天龍寺には、もう1つ新宿区指定有形文化財の「のやぐら時計」があります。鐘を突く時刻を知るため、牧野成貞により同時期に寄進されたという時計です。
やぐら型の台に載せられており、上部には鐘、下部には歯車を回すための錘がある。時計の文字盤は明治以降の改修により24時間制のものとなっています。
一般的にお寺には六地蔵が祀られています。ここにある+1体の地蔵は、どのような意味を持つのだろうか?
新宿にありながら、あまり知られていないのが現状です。都会と古き日本を調和出来るスポットだと思います。外国人の観光客が訪れたら、興味を持つスポットでもあることは間違いないでしょう!
パワーがあるが、パワーはもらえない・・・
天龍寺は、パワーがある寺院なのですが、観光で訪れてもパワーを貰えない気がします。そうなるとパワースポットという位置づけではなくなってしまうのだろうか・・・
都会の喧騒(けんそう)によりパワーにノイズが!?
静かな森に囲まれたお寺であれば、訪問者にパワーを与えてくれると思います。凄いパワーのある寺院ですね。 都会の喧騒により、発するパワーにノイズを含み、我々はパワーを上手く感じ取れませんでした。都会にある寺院の中では、とても良いパワーを持っています。もったいない気もしますね。
招かれざる客たちが!?
我々が訪れた際に感じたのは、平日の昼間ということで、お墓参りではない利用者がいました。
営業マンが営業車で訪れ、サボる場所にもなっているようですね。足立のわナンバー車が来ていました。ココは穴場なのかもしれません。都会では、車をゆっくり駐める場所はありません。でも、聖なる場所を利用するのは良くはありませんね。
また、境内の入口付近でタバコを吸う人もいました。これでは、いくらパワーあるお寺でも、招かれざる客にパワーを与えるわけがありませんね。パワーをもらえないのは、こんな理由もあるのかも知れません。
基本データ
名称:天龍寺(てんりゅうじ)
パワー:★★★★
(パワーがもらえない点ではパワースポットでないかもしれません)
ミステリー:★
所在地:東京都新宿区新宿4丁目3−19
アクセス:新宿駅新南口より徒歩3分、新宿三丁目駅より徒歩3分、地下道のE5出口を出てすぐ
山号:護本山
宗派:曹洞宗
開創:天龍寺の前身は遠江国にあった法泉寺とされる。徳川家康の江戸入府に際し遠江国から牛込納戸町・細工町付近に移され、同時に名を天龍寺と改めた。1683年(天和3年)に現在地の新宿四丁目へ移転。
データ:上野の寛永寺が江戸城の鬼門鎮護の役割をしていたのに対し、天龍寺は裏鬼門鎮護の役割を帯びていた。
オフィシャルサイト:http://www.ishinoasuka.com/tenryuji.html
参考
・https://ja.wikipedia.org/wiki/天龍寺_(新宿区)